円安の時代に、資産をどう守るか

投資

円安の時代に、資産をどう守るか

ガソリンを入れるたびに、じわっと財布が痛む。旅行の見積もりを取ったら、数年前よりひと桁違う金額が出てきて驚く。円安というのは、ニュースの中の数字ではなく、生活のあちこちで実感するものだと思う。

生活のあらゆる場面に、じわじわ効いてくる

輸入品、旅行、ガソリン。円安の影響は、全部生活に直結してくる。

ガソリンはもともと税金がかかっている分高いのに、そこに円安が乗る。輸入品は言うまでもなく、円安が進めば進むほど高くなる。海外旅行も、同じ現地価格でも、円に換算すると必要な金額がどんどん膨らんでいく。

じゃあ輸入品だけの話かというと、そうでもない。ガソリンが上がれば、輸送コストが上がる。漁船が使う燃料も上がる。そうやって一次産業のコストが底上げされ、そこに輸入原材料への依存も重なって、スーパーの食材も外食産業も、じわじわ値上がりしていく。円安という一つの現象が、生活のほぼ全部に波及していく仕組みになっている。

円だけに持たない、というだけの話

こういう流れの中で、自分がやっているのは単純なことで、資産を円だけに集中させないようにする、というだけだ。S&P500やオルカンを買っている。これで米国、あるいは全世界に分散できる。より広く分散したいならオルカンの方が合っている感覚がある。

ちなみに、投資の世界には「ホームカントリーバイアス」という言葉があるらしい。自国の通貨や株式に、資産配分が偏ってしまう心理的な傾向のことだ。日本人は特にこの傾向が強いとも言われていて、現金・預金で資産の半分以上を持っている人が多いのも、この延長線上にあるんじゃないかと思う。円に生活の基盤を置いている以上、円への信頼が強くなるのは自然なことだけど、それがそのまま資産配分の偏りになってしまうのは、また別の話だと思う。

円高に振れたら、どうなるか

もちろん逆もある。円高に振れれば、外貨で持っている資産は円換算で目減りする。ここは正直に書いておきたい。

ただ、これは波のようなもので、長期で持つ前提なら、その都度反応して売り買いするものではないと考えている。むしろ円高で買える口数が増えるなら、それは仕込みのチャンスでもある。これは株価が下がっても、うちが何もしない理由と根っこは同じ発想だ。値動きのたびに一喜一憂するより、決めたルールのまま淡々と積み立て続ける方が、結局のところ精神的にも楽だと感じている。

全部を外貨にしない、というバランス

とはいえ、全部を外貨にしているわけでもない。S&P500やオルカンは、あくまで資産のコアな部分であって、全額をそこに突っ込んでいるわけではない。日本で生活し、円で暮らしている以上、円もちゃんと大事な存在だ。

円安対策として外貨を持ちつつ、生活基盤は円で守る。このバランスを取っておけば、円安でも円高でも、慌てて動く必要はなくなる。習い事費が月4万でも、NISAを続けてきた話でも書いたけど、結局のところ、極端に振らないことが一番の防御なんじゃないかと思う。子供の前でこういうお金の話をするかどうかも、また別に考えていることがある。

本記事は情報提供であり、投資勧誘ではありません。為替の動向を予測するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

今日から何かを変えるとしたら、まずは自分の資産が今どれくらい円に偏っているか、一度数えてみることだと思う。

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