個別株を何銘柄まで持っていいか、という話をしたい。自分は一時期、かなり増やしすぎてしまって、今はそれを整理している最中だ。その経験から考えたことを書いてみる。
27銘柄まで増えていた
自分は一時期、27銘柄まで株を持っていた。
それも、しっかりとした選定理由があったわけじゃなくて、株主優待目当てだったり、投資雑誌で紹介されていたものを、なんとなく買っていただけだった。紹介欄の「おすすめ度Aランク」みたいな評価を見て、じゃあこれにしよう、という程度のものだ。
財務状況や実績、利益といった、株式投資に本来必要な情報をきちんと調べた上で買ったわけではなかった。
増えすぎて困ったこと

増えすぎて困ったのは、どれが何の株なのか、いつまで経っても把握しきれなかったことだ。
これは、ただ買っただけのギャンブルに近い状態だったと思う。上がる理由も、下がる理由も分からない。銘柄数が多いぶん、それぞれを分析する手間を感じてしまって、結局理解が進まないまま、ただ保持しているだけの、かなり危険な状態だった。
とはいえ、長期で持っていたおかげで、マイナスだったりプラスだったりを繰り返しながらも、若かった分、時間があったので、マイナスで売ることはせず、結果的にはプラスになったと思う。
だけど、時間を無駄にしたという意味では、機会損失があったし、知識も増えなかった。もったいない時間だったんじゃないか、と今は思う。
今は7〜8銘柄に絞ろうとしている

今は、7〜8銘柄程度に絞ろうとしている。
メインにしているのは積立投資で、これは長期保有が前提だ。毎月5万〜10万円、あるいは資産や現金の許す範囲で、投資信託に入れるようにしている。
そちらで安定的な投資をしている分、個別銘柄については、コア・サテライト戦略の中の「爆発枠」として狙うものだと位置づけている。
この7〜8銘柄の中でも、堅実に国策や、すでにお金の流入が決まっている未来を見込んだものを半分、今後成長するんじゃないかという予測で買った株を半分、という配分にしている。
なぜ7〜8銘柄なのか
なぜ7〜8銘柄なのかというと、分散投資をすることで、下落したときに資産が大きく傷つくのを避けたいからだ。
1〜3銘柄では分散の効果が薄い。かといって、増やせばいいというものでもない。ちなみに、分散投資の効果は銘柄数を増やすほど大きくなるけど、それには限界があって、一般的には10〜20銘柄あたりで効果はほぼ頭打ちになるとされている。それ以上増やしても、リスクはあまり下がらず、管理の手間だけが増えていく。自分が27銘柄で経験したのは、まさにこの「手間だけが増えて理解が追いつかない」状態だったんだと思う。
もう一つの基準にしているのが、「30秒で説明できるか」ということだ。なぜその会社を持っているのか、事業内容やテーマ、将来性を、他人に30秒で説明できるか。これができない銘柄は、正直、自分の中で理解しきれていないんだと思う。個人差はあるだろうけど、目安としては5〜10銘柄程度までなら、この「30秒で説明できる」状態を保ちやすいと言われることが多い。自分が導いた7〜8銘柄という数字は、分散効果と、この管理できる範囲、その両方が重なるあたりにある。
実際に絞るときに何を基準にするかというと、まずテーマの重複だ。同じような業種で複数持っていても、分散投資としての意味は薄い。テーマが被っているなら、自分の中で比較して精査したほうがいい。自分も以前、同じ電力関連のテーマで銘柄が重複していたことがあって、それを1社に絞り込んだ経験がある。同じテーマの中で分散させるより、1社に資金を集中させたほうが、管理もしやすいし、そのテーマへの理解も深まる、と感じている。
まとめ
27銘柄から7〜8銘柄へ。数を絞る過程は、銘柄を減らす作業というより、自分がちゃんと説明できるものだけを残していく作業だったように思う。
よくある質問
Q. 分散投資は何銘柄くらいが目安ですか? A. 一般的には10〜20銘柄程度で分散効果はほぼ頭打ちになるとされている。それ以上増やしても、リスク低減より管理の手間の方が大きくなりやすい。
Q. 「30秒で説明できるか」とはどういう意味ですか? A. なぜその銘柄を持っているのか、事業内容や将来性を他人に短く説明できるかどうか、という基準。説明できないなら、自分でも理解しきれていない可能性が高い。
Q. 同じテーマの銘柄を複数持つのは良くないですか? A. 同じ業種・テーマでの重複は分散効果が薄い。自分は電力関連で重複していた銘柄を1社に絞った経験がある。
なんとなく買った株を全部見直した話で見直しに着手した、その後の答えがこの記事だ。テーマの重複を避けるという考え方は、大きなニュースが出たとき、株価はどう動くかで書いた「価格決定力を持つ企業を選ぶ」という基準ともつながっている。
今日から試せることとして、保有している銘柄について「なぜこれを持っているか」を30秒で説明できるか、一つずつ試してみてほしい。
本記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。


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