高配当株は本当にお得なのか

投資

配当金だけで暮らせたら、という憧れは自分にもある。今日は、実際に高配当株を持ってみて感じたこと、そして注意していることを話してみたい。

高配当株の魅力

高配当株の魅力は、やはり現金が多く手に入るということだと思う。一株あたりの配当金があるというのは、素直にいいものだ。株主優待で、使いもしない優待券が届くよりも、現金で入ってきたほうがいいし、持ち続けるほど配当金が増えていく銘柄もある。

自分の好きなものに変えられる現金をもらえるというのは、株の値上がりを狙うのとはまた違う魅力があると思う。もちろん、好きな会社の優待をもらうのも悪くはないけれど、現金で好きなものを買える自由度、選択肢の広さはやっぱり大きい。それに、高配当の株自体が人気であることが多いため、価値が下落しにくいというのも、持っていて安心できる材料じゃないだろうか。

実際に配当が入ってくることは、再投資のためのいい材料にもなる。ちょっとしたお小遣いとして、自分の好きなものを買うのもいい。

高配当株を割高で買ってしまった、自分の失敗

しかしながら、高配当株を割高で買ってしまった場合には、注意が必要だ。株価が下落したときに、含み損を抱えてしまうことがある。

実際に自分も、高配当株を暴落の直後に買ってしまい、そこからさらに下落して、含み損二十万円ほどを抱えている。これでは、高配当で元を取るまでに何年かかるんだろうか、と思う。高配当を目指すあまり損をするのでは、本末転倒だ。

ここは一度売却すべきか、持ち続けるべきかという判断が必要になる。塩漬けするというのは、お金が動かなくなるということで、その分、機会損失も大きくなる。だから、たとえ長年かけて配当で元を取れたとしても、利益率としては目減りしているはずだ。

つまり、配当株に魅力を感じて買った時に、含み損を抱えてしまった場合、どう対処するかを、あらかじめルールとして決めておく必要があると思う。

自分はまだこの株を塩漬けにしている状態だけど、近々資金が必要になるので、これを機に売却しようと思っている。始めた頃は「高配当だから」という理由だけで買って、その直後に下落してしまい、塩漬けにしてしまった。それ以降は、高配当株で下落してしまったときは売るようにしているんだけど、この最初に買った株だけは、まだ持ち続けている。その後の配当で、含み損の部分が補填されそうだから、というのが理由だ。

でも、本当は早めに売却を決めていたほうがよかったな、と今では感じている。

配当利回りが高い株を選ぶ基準

配当利回りが高い株を選ぶとき、何を基準にするか。これはいろいろな考え方があると思うけど、自分なりに整理してみる。

まず、配当性向を見たほうがいい。ちなみに、配当性向というのは「1株あたりの配当金÷1株あたりの利益」で計算される割合のことで、会社が稼いだ利益のうち、どれだけを配当に回しているかを示す。これが100%に近い、あるいはそれを超えている会社は、無理をして配当を出している可能性がある。減配のリスクが高まる、ということだ。

また、株価下落による見せかけの高利回り、というものもある。配当利回りは「年間配当金÷株価」で計算されるので、人気がなくなって株価が下がれば、それだけ配当利回りは数字の上では高く見える。でもこれは、実は高利回りに見えているだけで、人気がなくなったぶん、株価がこの先も下がり続けるかもしれない、ということでもある。

それらを踏まえたうえで、高配当を狙うなら、増配の実績を見るといいと思う。

過去にどう増配・配当を維持してきたか、会社の履歴を確認する。累進配当(減配せず、維持か増配のどちらかを続ける方針)や連続増配(実際に何年も配当を増やし続けてきた実績)がある企業は、経営が安定している証拠と言える。そこをしっかり確認しておけば、短期的な下落があったとしても、長期的な株価下落のリスクは減らせるかもしれない。

もちろん、これまで増配してきたからといって、今後もそうし続けるという保証はない。それでも、「高配当だから」というだけで買う判断よりは、ましだと思っている。

まとめ

高配当株は、現金という分かりやすいリターンがある分、魅力的に見えやすい。だからこそ、「高配当だから買う」ではなく、配当性向・見せかけの利回り・増配実績、この3つを確認する癖をつけておきたい。自分がそれで一度失敗しているからこそ、余計にそう思う。

よくある質問

Q. 配当性向はどのくらいが目安ですか? A. 一般的には20〜50%程度に収まっていれば、株主還元と将来の成長投資のバランスが取れている、健全な水準とされている。

Q. 配当利回りが高いほど良い銘柄ですか? A. 一概には言えない。株価が下がったことで数字上の利回りが高く見えている「見せかけの高利回り」の場合もあるため、配当性向や増配実績とあわせて確認したほうがいい。

Q. 累進配当と連続増配はどう違いますか? A. 累進配当は「減配せず、維持か増配のどちらかを続ける」という会社の方針を指す。連続増配は「実際に何年も配当を増やし続けてきた」という実績ベースの話で、条件としては連続増配のほうが厳しい。


なんとなく買った株を全部見直した話では、含み損を抱えた銘柄をどう見直したかを書いた。あらかじめルールを決めておくという考え方は、株価が下がっても、うちが何もしない理由にも通じている。

今日から試せることとして、保有している高配当株(あるいは検討中の銘柄)の配当性向を、一度証券会社のツールで確認してみてほしい。

本記事は情報提供を目的としたものであり、投資勧誘ではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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