投資信託の売り時は、チャートの側にはなかった

投資

投資信託を売ったことはあるか。ある。二回だけ。どちらも、相場を見て売ったわけではなかった。

投資信託を売ったのは二回だけ

一回目は、購入先を間違えてしまったとき。自分が意図しないものに長年積み立てていて、気づいたときには、ほとんど儲けも出ていなかった。そこで売った。

まず信託報酬(投資信託を持っている間、毎年かかるコスト)を見直した。信託報酬の安いものを選び直して、長期で持とうと思えるものに、あらためて積み立てた。

二回目は、銀行口座を開設したときのこと。金利の優遇が受けられる、という内容で、銀行に勧められた投資信託を買った。3年ほど積み立てていたが、S&P500やオルカンが流行ったころに、いま自分がやっているものと比べてみた。銀行に信託報酬を払い続けるより、自分で信託報酬がほとんどかからないものを選んだほうがいい。そう思って売った。

どちらも「整理」だった

どちらも、自分で考えて買ったものではなかった。おすすめだから、優遇が受けられるから、となんとなく買ってしまったもの。その間違いを、整理するために売った。

マイナスだったら、売らなかったかもしれない。たまたま、微増だけどプラスだった。だから売れた。

売り時は決めている。ただし相場は見ていない

では、今の売り時はどう考えているか。これは決めている。

ちなみに、以前の記事では「出口戦略は特に決めていない」と書いた。あれは、サテライトの個別株の話。この記事は、コアの投資信託の話だ。対象が違う。

出口を決めておくことは、とても大事だと思う。ルールを達成したとき。ルールから外れたとき。売るルールがなければ、資産はいつまでも手元に戻ってこない。

私の売り時は、二つだけ。そして、どちらも相場とは関係ない。売り時は、相場の側ではなく、自分の人生の側にある。

人生の節目で、まとまった金が必要になったとき

一つ目は、人生の節目に、まとまったお金が必要になったとき。

この間は学資保険の話を書いたが、それと似たところだ。子供が成人したとき、一人暮らしを始めるとき、結婚や出産のとき、何かお祝いをあげたいとき。家族のために、まとまった出費が必要になる時期。

これは、年数や年齢から、ある程度予想できる。だから、計画的に、あらかじめ出口を決めておける。

突発的に、医療費が必要になったとき

二つ目は、突発的な怪我や病気で、通院や手術にお金が必要になったとき。こういうときは、もちろん売る。

今決めている売り時は、この二つだけ。

浪費したいときに、どれくらいお金を使っていいか。それは、考え中だ。貯めるのも大事だけど、使うのも大事だと思っている。体が健康なうちに、いろんな体験をして、人生の楽しみや経験を増やしたい。

相場と関係ないタイミングで売る。確かにその通りだ。でも、人生で必要なときに、必要なお金を使う。それが大事だと思うので、それでいいと思う。

売りたい時に暴落していたら、どうするか

もちろん、売りたいときに暴落していたら、そこで初めて迷いが生じると思う。

そのときは、必要な分だけ引き出す。全部売る、という選択は見送る。そして、暴落したときこそ、積み立てを続けて買う。時間がある人には、そういう選択肢もある。

暴落したときに売らないと決めている理由は、「何もしない」という考え方にある。何もしないという技術だ。何もせず、そのまま積み立てを続ける。低くなったときも買う。高くなったときも買う。ドルコスト平均法の考え方だ。

残りの人生にどれくらい時間があるかでも、変わってくる。貯めたいか、使いたいか。それは、その時々の、残りの時間で決めればいいと思う。

含み益が膨らんだとき、売りたくなる

含み益が大きくなると、売りたくなる感覚は、もちろんある。出口戦略を決めていないと、必ずそこに引っかかると思う。大きくなればなるほど、もっと増えるんじゃないか、と思ってしまう。

だから、「必要な分だけ出す」というルールさえ決めておく。そうすれば、大きくなっていても、そのまま持ち続けられる。

もちろん、必要な分は出す。利確したい衝動があれば、利確すればいい。ただ、それは「そのお金が必要かどうか」を軸にして考えるのも、一つの手だと思う。

半分だけ売って、半分は持っておく

必要はまったくないけれど、利確して安心したい。それも、良しとする。

ただ、そこで一つだけ自問してみる。「もっと大きくなったとき、後悔しないか」。もし、その余地があるなら、半分だけ売って、半分は持っておく。そういうルールを、決めておく。

売り時がわからないのは、ルールを決めていないから

売り時がわからない人は、お金を使いたいときに引き出せばいい。

ルールを決めていないことが、一番、売り時をわからなくする。売るタイミングはわからなくても、売るときのルールは、決めておける。

本記事は個人の体験と考えの共有であり、特定の商品の購入や売却、投資を勧めるものではありません。相場の見通しを述べるものでもありません。

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