こんにちは!「オーディオブックと子育てと私。」の管理人です。
新NISAが始まり、将来のために投資を始めた方も多いと思います。素晴らしい一歩ですよね。 でも、投資を始めると同時に、スマホの中に「あるノイズ」が増えてきませんでしたか?
X(旧Twitter)やYouTubeを開くと飛び込んでくる、こんな言葉たち。
「〇〇株で資産が倍になりました!」 「今この銘柄を買わないやつは情弱!」 「大暴落が来る!すぐに逃げろ!」
自分のNISA口座の地味な増減(時にはマイナス)と、画面の向こうの華やかな世界を見比べて、「あれ、私のやり方、間違ってるのかな…?」と不安になる。 そして、貴重な通勤時間や、子供が寝た後の自分時間を、見ず知らずの他人の投資成績チェックに費やしてしまう…。
もし心当たりがあるなら、あなたは少し「投資SNS疲れ」を起こしているかもしれません。
今回は、そんな情報過多な時代に、投資のメンタルを守り抜くための「課題の分離」と、ノイズを本質に変える具体的な方法についてお話しします。

なぜ、他人の「爆益報告」に心がざわつくのか?
アドラー心理学の「課題の分離」で考えてみましょう。 投資において、私たちがコントロールできる「自分の課題」と、できない「他者の課題」とは何でしょうか。
多くの人がSNSを見て疲弊するのは、コントロールできない「市場の値動き」や、全く前提条件が違う「赤の他人の成績」という「他者の課題」に、自分のメンタルを介入させてしまっているからです。
冷静に考えてみてください。 SNSで「爆益」を叫んでいる人と、あなたの状況は同じでしょうか?
独身でリスクを大きくとれる人と、教育費や住宅ローンを抱えた子育て世代の私たち。 短期で一攫千金を狙う人と、20年かけて老後資金を作りたい私たち。
目的も、取れるリスクも、投資期間も、何ひとつ同じではありません。 違うルールで戦っている人のスコアを見て一喜一憂するのは、野球選手がサッカーの試合結果を気にして落ち込んでいるようなものです。
他人がどれだけ儲けようが、損しようが、それは「他者の課題」。 あなたの資産形成のゴールには、1ミリも関係がないのです。

SNSの「ノイズ」を、古典の「本質」に置き換える
では、どうすればこのノイズから距離を置けるのでしょうか。 「SNSを見るのをやめよう」と意志の力で我慢するのは難しいものです。
そこでおすすめなのが、「悪い習慣を、良い習慣に置き換える」という方法です。
具体的には、SNSで「今話題の銘柄(=賞味期限の短いフロー情報)」を追う時間を、オーディオブックで「数十年間読み継がれてきた投資の古典(=普遍的なストック情報)」を聴く時間に変えるのです。
例えば、『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダム・ウォーカー』といった名著を聴いてみてください。 そこには、SNSの喧騒とは真逆の、静かで力強い真実が語られています。
「市場の未来は誰にも予測できない」 「プロでもインデックス投資に勝ち続けるのは難しい」 「最大の敵は、市場の暴落ではなく、投資家自身の感情である」
これらの本質を耳からインストールすると、SNSで暴落煽りを見ても、「ああ、またノイズが騒いでいるな。歴史を見れば想定内のことだ」と、冷静に受け流せるようになります。
まとめ:あなたのゴールを見失わないで
投資の世界は、気を抜くとすぐに「他人の芝生」が青く見えてしまう世界です。
でも、あなたのゴールは「他人より儲けること」ではありませんよね。 「自分と大切な家族の未来を守るために、経済的な土台を作ること」が目的のはずです。
そのために必要なのは、日々の株価チェックやSNS巡回ではありません。 自分たちが決めたルールを信じて、淡々と市場に居続ける「忍耐力」と、それを支える「正しい知識(マインドセット)」です。
今日から、通勤時間の10分だけでも、SNSを閉じて、投資のバイブルを「聴く」時間に変えてみませんか? その静かな時間の積み重ねが、あなたのメンタルと資産を守る最強の盾になるはずです。


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