「早くして! もう7時半だよ!」
「なんでまだパジャマなの!?」
毎朝、玄関のドアを開ける頃には、もう一日のエネルギーの半分を使い果たしている。
そして通勤電車の中で、「また怒鳴ってしまった…」という重たい自己嫌悪に襲われる。
これは、かつての私の日常です。
5歳と7歳の子供を持つ親として、この「朝の地獄」は避けられない儀式だと思っていました。
しかし、ある一つの「境界線」を引いた日から、我が家の朝は劇的に静かになりました。
子供が急に良い子になったわけではありません。私の「OS」が変わったのです。
今回は、測量士補の私が実践した、子育てにおける「領海侵犯」を防ぐ方法についてお話しします。
【原因】なぜ私たちは「早くして」と言ってしまうのか
結論から言うと、親が子供の課題を「自分のプロジェクト」として管理しようとしているからです。
仕事で工程管理をしていると、どうしても遅れているタスク(子供の着替え)を見ると、介入して修正したくなります。
「遅刻したら先生に怒られる」「だらしない子だと思われる」
そうやって先回りして障害物を取り除くことが、親の愛(マネジメント)だと勘違いしていたのです。
しかし、アドラー心理学ではこう言います。
「それは、他者の課題への土足介入である」と。

測量士的アプローチ:境界杭を打つ
土地の測量では、隣地との境界が1ミリでもズレれば大問題になります。
人間関係も同じです。親と子は、どんなに愛していても「別の土地(人格)」です。
私は朝のルーティンに、明確な「境界杭」を打ちました。
❌ 以前の私(境界線なし)
「ほら、ご飯食べて!」「靴下は?」「トイレ行った?」
→ 子供の行動すべてを私がコントロールしようとしていた。
結果、子供は「パパが指示してくれるから、自分では考えなくていい」と学習し、余計に動かなくなる悪循環。
⭕ 今の私(境界線あり)
「パパは7時45分に家を出ます。それまでに準備が終わっていなかったら、パジャマのままでも連れて行くし、置いていきます」
→ 「自分の行動(何時に出るか)」だけを宣言し、あとは子供の土地に任せる。
最初は勇気がいりました。
しかし、「遅刻して恥をかく」「先生に注意される」という経験こそが、子供が成長するために回収すべき「子供自身の課題」なのです。
それを親が奪ってはいけません。
【実践】魔法の言葉は「沈黙」
具体的なアクションプランは一つだけ。
喉元まで出かかった「早くして!」を飲み込み、冷たい水を一杯飲むことです。
親が手出し口出しをやめて「沈黙」すると、子供は初めて「あれ? 今日は誰も助けてくれないぞ?」と気づきます。
そこで初めて、彼らの脳内で「自分で靴下を探す」というプロセスが起動します。
この「待つ時間」は、親にとって最大の忍耐力が試される場面です。
まさにメンタルトレーニング。投資で言うところの「暴落時に狼狽売りせず、じっと耐える」のと同じ筋肉を使います。

まとめ:朝の平穏は「投資」の原資になる
「課題の分離」をしてから、私は朝怒鳴ることがなくなりました。
その結果、通勤電車でのメンタルが安定し、その時間を「後悔」ではなく「読書(自己投資)」に使えるようになりました。
子供を信頼して任せることは、親自身の時間を守ることに直結します。
もし今朝も怒鳴ってしまったなら、明日の朝は一杯の水を飲んで、境界線の手前で立ち止まってみてください。
世界一大切な「あなたの時間」を取り戻しましょう。
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